囲碁とは?



囲碁の歴史

 

囲碁は、約四千年前の中国が発祥であると言われています。ただし、中国ではなくインドやチベットが発祥であるという説もあり、はっきりしたことは分っていません。

その昔、古代中国の皇帝が囲碁を創って子供のしつけのために教えたという伝説や、碁盤は宇宙、碁石は星のかわりで、暦(こよみ=カレンダー)や占いに使ったという話も残っています。

また、中国では古くから君子のたしなみとして「琴棋書画」(きんきしょが)を子供の頃から習わせました。琴(きん)は音楽、棋(き)が囲碁、書(しょ)は書道、画(が)は絵のことで、立派な王様になるために囲碁も勉強しなくてはならなかったのですね。

 

囲碁が日本に伝わったのはいつごろか。実はこれもはっきりとは分かっていません。ただ、636年「隋書・倭国伝」には「倭人(日本人)は囲碁を好む」という記述があるため、日本への伝来はそれ以前からということになります。

 

※情報提供元:日本棋院ホームページ→http://www.nihonkiin.or.jp/


囲碁人口

 

レジャー白書によると、国内の囲碁人口は、その年によって差があるのですが、280万人~400または500万人程度とあります。

世界的には70ヵ国以上、4000万人以上の方が囲碁を打っていると考えられています。

その中でもアジアが中心となっているのですが、中国2000万人、韓国900万人、台湾100万人とも言われています。

青森県内の囲碁事情は、日本棋院会員数が約500名(2015.8月末現在)。中でも、八戸支部は約200名で全国でも上位をキープしています。もろもろの数字から推測するに、青森県には約3万人~5万4千人くらいの囲碁人口があるのではないかと考えています。地方としては意外に少なくないかも!?


囲碁が脳に与える好影響

 

2012年の日本経済新聞に「脳の動きが活発に」という見出しである記事が掲載されました。

それは、東北大の川島隆太教授(脳科学)らが「囲碁が児童の認知発達に好影響を与える」とする研究結果をまとめたという内容です。抜粋すると、

 

【東京近郊に住む囲碁未経験の小学生約170人を調べたところ、5週間の囲碁講座を終えた後は「文字の色を判断する」などの質問の正解数が、開始前に比べて2~4割増えた。対局中の脳を赤外線で測った実験では、思考力をつかさどる「前頭前野」と空間認知力をつかさどる「頭頂連合野」で、血液が通常より多く流れていたことを確認。川島教授は「囲碁で強く活性化しているのは確かだ」と話す。】

 

また、同記事の中では、囲碁は他のゲームより複雑との見方も示されています。

 

将棋や囲碁のソフトを20年以上開発しているフリープログラマー、山下宏さんの話

【石や駒を盤上におけるバリエーションの数は計算上、チェスが10の47乗、将棋が69乗なのに対し、囲碁は171乗と桁違いである。よって、数学的には囲碁はより難しい。】


私たちが考える囲碁の魅力



囲碁の魅力の一つは、その活躍の場が年齢で限定されないことです。

囲碁は、ある程度言われることを理解できて数を数えられれば、もう始めることができます。その目安として、当クラブでは3歳くらいから受け入れ可としているのです。

そして、上達していけば、大人と一緒の大会で活躍して新聞に載ることができます。子供でもハンデ無しで大人を負かすことができるのです。スポーツではなかなかそうはいかないですよね。

また逆に、何歳まででも活躍することができます。ある大会で、80歳の方が優勝しました。「古川先生、私、80歳で優勝できてすごく嬉しい」と話してくれました。

おじいちゃんと孫でも全力でぶつかり合える。これが囲碁の魅力の一つだと考えます。


こんゆ

囲碁にはさまざまな効用があります。

バランス感覚を養い、コミュニケーション能力を高め、相手の心を読むトレーニングにもつながります。

いま、世の中にはさまざまな面白いゲームがあふれています。しかし、それらの多くは「モンスターをやっつける」みたいな【戦争ゲーム】的なもの。相手のすべてを奪う、さもなければ自分のすべてが奪われてしまう。

それに対して、囲碁は『相手にも与えつつ、自分はそれより少し多く取る』ことを目的にしています。つまり、相手をやっつけるだけではなく、相手のことを理解した上で自分の言い分を聞いてもらう、のが目的です。

囲碁のこういった性質は他のゲームでは学びえないのでは、と思います。


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